約 3,323,339 件
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/554.html
<side k> 『今日の仕事、思ったより早く終わったんだけど、 今から、行ってもいいかな?』 『うん、いいよ。待ってるね』 あれから、数日後。 ようやく、あの人と話し合える時間ができた。 ドアの前で大きく深呼吸。 よし・・ ピンポーン 「どうぞー」 「…お邪魔します」 部屋に上がると、現像された写真が 干された洗濯物のように、部屋中をひらひらしてた。 奥には、大きなキャンパス。 前に来た時と違う景色が描かれてた。 「ごめん、ちょっと片付けるから待っててね」 「うん、大丈夫だよ」 頭上の写真を眺めながら答える。 「これって、この前言ってた、海外へ行ったときの?」 「そうそう、やっと現像したとこ」 洗面所のほうから、あの人の声。 「どこ行ってたの?」 「イタリアとか、そのあたり」 「ふーん」 相変わらず、ステキな写真だなぁ・・ −えっ? ふいに、後ろから抱きしめられる。 首元に顔を埋められて 「なんか、こうやって二人で会うの 久しぶりな気がする」 耳元に熱い吐息がかかる。 「・・ダメかな?」 「っ!ごめん!」 そう言って、離れた。 予想外の展開に、顔を上げられず 言葉も出てこなかった。 すると—— 「あぁー、ほんとごめん。 最後にまで、いじわるしちゃって」 えっ?“最後”って言った? びっくりして顔を上げると、 「別れ話しに来たんでしょ?」 その人は、困ったように笑った。 「…うん、、でも、どうして・・」 「わかったの?、って?」 「…うん」 「そりゃ、わかるって。ちゃんと ゆかのこと見てる、から、さ」 「そっか…そだよね」 「うん」 あぁ、やっぱかなわないなぁ・・ 「あのね」 「うん」 「好きな人がいるの」 「うん」 「ずっと、ずっと好きだったの」 「うん」 「その人ときちんと向き合うのが怖くて あなたを利用して、目を逸らしてた」 「うん」 「でももう、終わりにしたい」 「…うん」 「別れて欲しいの」 「・・・うん、わかった」 目の前の恋人は、ただ 「うん」とだけ答えて ゆかの話を聞いてくれた。 最低なことしてたのは、ゆかの方なのに 話し終えるころ、涙が止まらなくなっていた。 そんなゆかの涙を拭って 「こっちこそ、ごめんね。 ほんとは、ずっと気付いてたんだ・・ でもまだ、離れたくなくて、知らないフリしてた。 どうしても、ゆかのこと必要だったから・・ 利用してたのは、こっちの方だよ。 ほんと、ごめん…」 と、その人とは呟いた。 「てかさぁ・・・・“利用”じゃなくない? ちゃんと、愛情はあったじゃん。・・でしょ?」 「…うん」 「お互いに、必要な時間だったんだよ」 「そだね・・・」 きっと、オトナになるまでに 必要な時間だった。 必要な人だった。 「ねぇ、、、最後に最高のわがまま言ってもいい?」 「なに?」 「ゆかのこと、抱きしめてもいい?」 一瞬、戸惑った。 けど、 優しい瞳に見つめられて あぁ、この優しさにずっと守られてきて ずっと、甘えてきたんだと思ったら 「うん、いいよ」 としか、答えられなかった。 目が覚めると、もうあの人はいなかった。 ただ、机の上に、手紙が置かれていただけだった。 ゆかへ 今までありがと。 合鍵は適当に、処分してくれたらいいから。 ちゃんと、のっちと幸せになるんだよ。 超シンプルであの人らしい手紙に、 せつない笑いがこみ上げてきた。 −てか、やっぱバレてたんだ。。。 そっと、手紙を手に取る。 あれ?2枚ある? 手紙の下にあったもの。 それは ゆかの似顔絵だった。 いくら頼んでも決して描いてくれなかった それ、を このタイミングで? ほんと、最後の最後まで・・ ずるいよなぁ・・・・ しばらく涙が止まらなかった。 幾度と訪れた部屋をあとにする。 感傷に浸ってるわけにはいかない。 のっち。 本当のゆかをちゃんと受け止めてくれる? 怖いよ・・ けど・・ あたしは、まぶしい朝日の中 愛しい人のうちに向かって歩き出した。
https://w.atwiki.jp/bno-item/pages/27.html
種別:ヘアバンド EP:1.5 威力:0 防御力:0 解説: 圧縮空気で一瞬で膨らむワンタッチ式兎耳が仕込まれたヘアバンド。
https://w.atwiki.jp/idolversus/pages/99.html
TRIAL-003 カード名:【シークレットクイーン】浅野風香+ カテゴリ:アイドル タイプ:キュート 参加可能イベント:【ツアー】【サバイバル】 開催イベント 【ツアー】【サバイバル】 ポイント:5 特徴:《セクシー》・《メガネ》 「く、クイーンです!オドオドしてばかりだった私は、もうどこにもいません…カワイイ子たちを全て私のトリコにしてみせます…わ。」 ――――――浅野風香 illust.ドン カードテキストの追加。 関連カード 製品版 【シークレットクイーン】浅野風香+
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/483.html
<side a-k> 授業を終えて、仕事場へ。 まだ、二人とも来てないなぁ・・ なんて思ってると 二人揃ってやって来た。 「あぁ、あ〜ちゃんの方が早かったんだね〜」 「のっちがもたもたしてるからじゃ」 「なんでよ!?のっちのせいなの?」 あらあら、仲良く揃ってご出勤ですか なんて、ちょっとからかってやろうと思った だけど・・ 「あ〜ちゃん、ゆかちゃんがイジワル言っくるよぉ。どう思う!?」 「二人一緒だったんじゃ?よかったじゃん。 のっち一人だったらまた遅刻じゃったかもよ」 「あ〜ちゃんまで、ひどいよ」 あれ?なんかおかしい。 くすくすおかしそうに笑ってるゆかちゃん。 いじられて、なんだかんだで嬉しそうなのっち。 いつもと同じ光景。 のようなんだけど・・ 何なんだろ?この違和感。 あ〜ちゃんの気のせい? 今日の仕事は、いくつかの取材に撮影。 予定通りにこなしていく。 見た感じは、、、普通なんだけどなぁ・・・ でも、なんかひっかかる。 周りのスタッフさんたちは、何も気付いてないようだけど やっぱり、なんか・・・ 個別の撮影に移り 必然的にゆかちゃんと二人になる。 あぁ、もう!聞いちゃえ! 「ゆかちゃん?」 「んー?」 「のっちと何かあった?」 撮影中ののっちを眺めていた瞳が すっとこっちを向いて止まった。 「どしたん?いきなり。」 「いや、気のせいならいいんじゃけど、、、 なんか二人とも変と言うか、無理しとるんじゃないかと言うか・・ うまく言えんのじゃけど、とにかくあ〜ちゃんはさっきから落ちつかんのじゃ。」 「あ〜ちゃん、相変わらず、ストレートじゃね」 ゆかちゃんが、少し困ったように笑う。 「・・・無理してるように見える?」 「・・うん」 「そっか、、、」 「・・やっぱ、なんかあった?」 「うんまぁ、、、ちょっと、ねぇ」 そう言うと、そっと、のっちに視線を戻した。 そして 「ゆかが悪いんじゃ」 と呟いた。 どういうこと? とは、もう聞けなかった。 そうしてるうちに、ゆかちゃんの撮影の番になった。 「心配かけてゴメンね。でも大丈夫だよ、ありがとう」 そう言って、ゆかちゃんは立ち上がって 撮影に向かっていった。 <side a-n> ゆかちゃんと入れ替わり、のっちが戻ってきた。 「あ〜ちゃん、なにボーっとしてるん?」 いけんいけん、しっかりしなきゃ。 「んー、別にぃ」 「そう?」 そう言って、のっちはあ〜ちゃんの隣に腰を下ろす。 視線はゆかちゃんへ。 ほんと、やさしい目をしよる。 あたしはこの、ゆかちゃんを見つめるのっちの瞳が 好きだ。 あぁ、ほんとに好きなんだって伝わってくるから。 それと同時に、苦しくなる。 きっとそれは、愛しさに溢れるその瞳の中に チラッと寂しさのようなものを感じるからだ。 いつかも見た、あの瞳に似てる・・・ ダメじゃ、あ〜ちゃんまで落ち込んでどうする! よし。 「なんか、ゆかちゃん元気がないね」 わざとらしく、話をふってみる。 一瞬、瞳の奥が揺らいだ、ような気がしたけど 「そっかな?」 と、さらっとかわされた。 のっちの方が、一枚上手かと思うと悔しくなって 「どうせまた、のっちが気付かんうちに何かしでかしたんじゃろ」 と言ってやったら 「なんで、のっちが一方的に悪いことになっとるん」 と、苦笑い。 視線は変わらず、ゆかちゃんを追っている。 でもさっきまでとは違って 何か考えてる時の目に変わっていた。 あぁ、もうそんな目しよって・・・ 「大丈夫なん?」 「んー、大丈夫なんじゃないかな」 「じゃなくて、のっち!」 「えっ?のっち?」 意表をつかれたのか、きょとんとした瞳が あ〜ちゃんに向けられた。 「ゆかちゃんの話じゃなかったっけ?」 「のっちもじゃ!そんななんでもないような顔しよっても、 ムリしとることくらいお見通しじゃ!」 つい感情が先走ってしまった。 だってあまりにのっちが、 キモチとは対照的な言動しよるから・・ そんな気がしたから。 きょとんとしていたのっちは 「大丈夫じゃよ。ありがと、あ〜ちゃん」 と、ゆかちゃんとおんなじようなこと言って 少し困ったように笑った。 撮影中。 二人とのやり取りを思い返していた。 あぁ、ちょっと首をつっこみすぎたかなぁ でもやっぱ、ほっとけないし・・ ちらっと、二人の方に目をやる。 何か、話してるようだ。 視線は合わせないまま。 あ、 のっちの手がそっとゆかちゃんの手と 重なるのが見えた。 それは、 愛しさから重ねたものではなく、 大丈夫だよね、と お互いに確認しあってるように見えて。 思わず泣きそうになってしまった。 そして、その瞬間 決意は固まった。
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/507.html
<side k> 今日一日、いろんなことがありすぎて 久しぶりの“デート”も どこかうわの空だった。 「どうしたの?なんかあった?」 「う〜ん、、ちょっと疲れてるのかも」 なんて、ね。でも、嘘じゃない。 「最近、忙しいもんね」 「うん、あまりの変化にわけわからんくなることがある」 「そりゃ、そうじゃ。すごい変化しよったけぇねw」 東京育ちのこの人は、たまにこうやって ゆかの方言を真似して話す。 少しは板についてきたかな? 「てかさぁ、ほんとはどっかの“王子様”のことで頭がいっぱいなんじゃないの?」 …この人、ほんとはゆかの本心を見抜いてるんじゃないかって 最近、そう思うことが多くなった。 「実はそうなんだよねぇ〜 とか言ったら、妬けるw?」 茶化すように答える。内心はドキドキもんだけど。 「そりゃ、妬けるよぉ。こう見えても、ヤキモチやきなんだよ」 なんて、言いながら、笑う姿は 全然そんなふうには見えない。 この人も、つかめそうでつかめないよなぁ。 「さてと、今日はもう送ってくよ」 「えっ?」 「疲れてるときは、ゆっくり休むのが一番!」 「…うん、わかった」 「よし、じゃぁ、行きますか」 「あ、ねぇ。今日は、電車で帰る」 「…でも、もう時間も遅いよ」 「この時間なら、まだ全然大丈夫」 「…そう?じゃ、駅まで送ってくね」 「ありがと」 なにか、言いたそうだったけど気付かないフリした。 もしかしたら 向こうも同じだったかもしれない。 気付かないフリ、を・・・ 電車に揺られながら、 頭に浮かんでくるのは、のっちのことだった。 会いたいなぁ。 今すぐ、会いたい。 けど、会いに行って どうしたいんだろ? 散々迷ったけれど 答えは出ないまま それでも おのずと足は のっちの家に向かっていた。 あぁ、ここまで来ちゃったけど ほんと、どうしよ・・ てか、いきなりおしかけても大丈夫かな? それにしても 相変わらず、今日も暑い。 昼間に比べれば、、、いや、たいして変わらないか。 考えがまとまらんのは、この暑さのせいじゃ! なんて、八つ当たりしても、 どうしようもないか て、ちょっと苦笑い。 はぁ、、 もうすぐ、のっちとこに着いちゃうよ・・・ ふと前から歩いてくる人に視線が移る。 あれ? あ〜ちゃんだ。 なんで、こんなとこに?
https://w.atwiki.jp/bno-item/pages/102.html
種別:ヘアバンド EP:0.9 防御力:0 解説: 圧縮空気で一瞬で膨らむワンタッチ式牛角が仕込まれたヘアバンド。
https://w.atwiki.jp/squestwiki/pages/35.html
白銀のサークレット 単体で高い性能を誇る頭装備。 特に防御面での性能が高い。 ミルキーシルキーなど、頭装備を必要としないコーディネート?のお供に最適。 センチュリオンコートが手に入っていれば、中盤コーディネートに頼らず これだけでやっていくという手もある。
https://w.atwiki.jp/bno-item/pages/14.html
種別:ヘアバンド EP:1 防御力:0 解説: 圧縮空気で一瞬で膨らむワンタッチ式馬耳が仕込まれたヘアバンド。
https://w.atwiki.jp/11029315/pages/18.html
総大将 転職方法 ???全役職マスター、モンスター討伐数30000以上、前職業のSP500以上 成長率 HP MP 攻撃力 防御力 素早さ 5 5 4 4 4 習得する技 ???全ての役職の技が使用可能。攻撃力、防御力、素早さによって使えるスキルが変わっていく。
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/490.html
<side n> あ〜ちゃんの様子から、何かあることくらいは すぐにわかった。 簡単に散らかったものを片付けて 椅子に腰掛けて、あ〜ちゃんと向き合う。 ほら、やっぱり。 その目は、強く、まっすぐ あたしを捉えていた。 あ〜ちゃんが話し始めた。 「のっちはさ、ゆかちゃんの恋人のことは、どれくらい知っとん?」 −あぁ、この話か・・・ 「・・・どれくらいって?」 「ゆかちゃん、あ〜ちゃんたちの前で全然そんな話せんじゃろ?」 「そりゃ、まぁ、できんのじゃろ・・・」 —のっちのこともあるし。てか、のっちだって聞きたくない。 「そうなんじゃけど。その・・付き合い始めたことからあんまり話してなかったじゃん。 その頃は、のっちとは、まだ、、、付き合ってなかったわけじゃろ?」 「・・・うん」 「その前の彼のときは、いろいろ話してたのに」 「まぁね・・」 −言われてみれば、そうだ。 「あ〜ちゃん、ふと、ゆかちゃんは誰とも付き合ってないんじゃないかって 思うときがある」 「・・それは、さすがにないよ」 「なんで?」 「一緒にいる時の感じで?」 −…前に、ゆかちゃんの背中に誰かがつけた“跡”を見たことあるし。 悔しいから、付け返してやったけど・・・ とか、まぁ、いろいろあるけど、、、言えん。 「てか、たぶん今日もデートだと思う」 「っ!!何で、そんなことさらっと言えるん!!?」 あまりのあ〜ちゃんの勢いに、驚いて言葉がでなかった。 「のっちは、ゆかちゃんのことが好きなんじゃろ!? めっちゃ好きなんじゃろ!? だったら、なんでそんなにさらっとデートじゃとか、 彼氏がおっても平気ですってふうにできるん!? 全っ然、平気じゃないくせに!」 言葉が出てこないのっちを尻目に あ〜ちゃんはどんどんまくし立てていく。 「あ〜ちゃんはほんと、もうわけがわからんのじゃ。 ゆかちゃんだって、絶対のっちのことが大好きなはずなのに なんでうまくいかんの!? なんでこういうことになってんの!?」 あ〜ちゃんの目には、 いつの間にか涙が溢れていた。 <side a> 気がついたら、のっちを攻め立てるような形になっていた。 しかも、涙まで出てくるし・・・ のっちは、黙り込んでしまった。 最悪じゃ… 微妙な空気が流れる。 何か言わなくっちゃ… 沈黙を破ったのは、のっちの方だった。 「・・ごめんね、あ〜ちゃん」 「なんで、のっちがあやまるん・・・」 −悪いのは、あ〜ちゃんなのに。 「うん、いやぁ・・・なんとなく」 −“なんとなく”って・・・ 「こんなになるくらい、あ〜ちゃんに心配かけてたんだな、て思って」 「…あ〜ちゃんこそ、ごめん。一方的に勝手なこと言って」 −二人にしかわからないことだってあるだろうに。ほんと、勝手だ・・ 「のっちたちのことを想って言ってくれたんじゃろ? のっちが、あ〜ちゃんの立場だったら、、、て考えると、気持ちはわかる、かな」 「…」 一つ一つ、言葉を選ぶようにして話すのっちの姿に 少しずつ、高ぶっていたものが落ち着いてきた。 「で、さっきの話なんだけど、、、なんて言ったらいいのかなぁ・・」 「…のっち?」 「ん?」 「ゆかちゃんのこと好きなんじゃろ?」 「もちろん。愛しとる」 「独り占めしたくないん?」 「…したいよ」 「そのキモチ、ちゃんとゆかちゃんに伝えた?」 「…」 「なんか、さ…のっちはゆかちゃんに遠慮してるんじゃないかって思うことがある。 ゆかちゃんに、彼氏がいるから、わがまま言うたらあかん、、みたいな」 「…」 「もしかしたら、ゆかちゃんは、のっちのその一押しを待っとるんじゃない?」 「本心をぶつけることは、、、できん」 「なんで?」 「ゆかちゃんを失うかもしれん」 「・・そんなことは、ないじゃろ・・・」 「可能性はゼロじゃないじゃろ? てか、“別れられない”て答えを出したんはゆかちゃんじゃ。 それでも、のっちはどうしても傍におりたかったんよ。 どんな形であれ、ゆかちゃんの傍に。 もう十分、わがまま言っとるよ、のっちは・・・」 「…」 「それに・・・・・」 「それに?」 「もし、のっちを選んでくれたとしても、 のっちには“彼氏”が用意してあげられるような人生はあげられないじゃろ?」 「−っ!」 のっちの本心が見えた。 痛い痛い本心。 それは、あの日 あ〜ちゃんがつけた 傷、だった。